「ツボ」の統一について

今日の朝日新聞「声」欄に、鍼灸師の首藤傳明(しゅとうでんめい)氏が投書を寄せています。

1月10日の同新聞朝刊一面トップ記事
 欧米にも普及 鍼灸・マッサージ
 治療のツボ 日中韓で差 
 92ヵ所、夏までに統一
を受けてのものです。

”評価得られた「ツボ」の統一”と題された首藤氏の投書を、勝手ながら要約させていただくと、”治療の際には最も反応のあるツボを探す。”とご自身の体験を述べた上で、”世界共通の基準は必要。これまでの治療(が間違っていたのでは?)についての心配は、鍼灸師なら心得ているので安心してほしい。”と締めくくられています。私も同じ意見です。
(カッコ内は私の補足です)

個人的な意見を交えながら補足させていただきます。
1月10日の記事でも説明がされていますが、鍼灸・あん摩などの東洋医学は中国で起こり、日本や韓国、そして世界に広まっていったものです。そして欧米では中医学といわれる中国式の鍼灸が多く行われているため、ツボの統一も中国流になると思われます。

日本独自のツボの位置は効かなかったのか?という疑問が起こりますが、そもそも、なぜ位置がずれてしまったのでしょうか。
鍼灸やあん摩は経験医学です。”どうして効くのかはわからないけど、鍼を刺してみたら痛みが取れた””背中を押してみたら疲れが取れた”というところから始まった療法です。

日本や韓国から伝わった際に、文献の解釈や翻訳にミスが起こったということでなければ、日本の患者にとってよりよく効くツボが新しいツボとなった、ということが言えると思います。細かい例を挙げての説明は省略致しますが、中国人と日本人の体質、体型の違いなども影響しているのでしょう。
ツボが統一されたとしても、日本の臨床(治療)でよく用いられているツボに関しては、これからも残っていくのではないでしょうか。

今までのツボと、統一されたツボ、表記をどう区別していくかという課題はありますが、世界共通の言語が出来るということは、その必要性が出てきたからだということなのでしょう。
とても喜ぶべきことだと思います。
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by sasanowaka | 2005-01-28 15:37 | からだづくり


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